詩 「邪魔な花」

旦那が車を停めている場所に

母が花💐を植えていた。

 

 

何ヶ月も経って

その花は1メートル位の高さまで成長し

旦那はいつも花を避けて

車を停めていた。

 

 

 

いつも邪魔だったんだと思う。

 

 

 

私もあの花がなければいいのに…と

思っていた。

 

 

 

ある日

旦那と2人で車に乗っていて

その日もその花達は

いつも通り邪魔だった。

 

 

 

「轢いたらいいんよ」と

私は言った。

 

 

旦那は

躊躇う事なく

背の高くなった赤い実をつけたような

花達を車で轢いた。

 

 

 

バックして戻って

もう一度轢いた。

 

 

背の高い花らは

クタクタ〜と折れて倒れた。

 

 

 

 

私が

車で轢いたらいいんよ

と言わなければ

旦那はひくことはなかったのかな…

 

 

 

倒れた花達を見た時

チクリと心が痛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

追記

後で隣に住んでいる母に

今まで駐車するのに邪魔だった事など

事情を伝えて花達をのけてもらった。

最初からそうすれば良かったのに

と思った。

花が好きな母、

それを邪魔だと思った私たち、

そして伝える事なく車で轢いた事、

 

なんだか心がスッキリとはしなかった。